広東省のシンセンご存知ですか?開放政策に則り経済特区として中国で真っ先に繁栄を謳歌した都市です。特権を与えたので限られた人間しか入れないようにしていたのですが、その名残が今でもあり市境に検問があり、中国人は「通行証」なるものを持っていないと通過できません。
我々外国人はパスポートか居留証を所持していればOKなんですけどね。
ある日、これも広東省なんですがマカオと接している珠海市に出張し、そこからバスでシンセンへ移動したことがあります。
シンセンの検問でバスが止まったところで同行していたスタッフがバスから降りました。通行証を持っていなかったんですね。何人かが降りバスは冷酷にも、彼らを残したまま発車しました。
何事もなかったようにバスはシンセンに到着しました。乗客は皆降りていきます。乗車時にラッゲージルームに預けた荷物を貰おうとして、「ありゃ、荷物を預けた時に貰った半券はスタッフが持っているんだ。」と気が付きました。
しかたなく、他の乗客が荷物を引き取るのを待ちバスのアテンダント(女性)に言いました。
私:「この残っている荷物、私のなんです。」
アテンダント:「荷物の半券は?」
私:「さっき、通行証を持ってなくて検問でバスから降りた人間がいますよね、彼が持ってるんですよ。」
アテンダント:「半券がなければ荷物は渡せませよ。」
私:「そんな事言ったって、皆降りて荷物が残っているんだからこの荷物は私のものだってわかりますよね?」
アテンダント:「わかるけどね、規則だから。半券と引き換えにしないで荷物を渡すと私が2000元の罰金をとられるんですよ。」
私:「じゃ、どうすりゃいいのさ?」
アテンダント:「身分証を見せて、その内容を控えてから荷物を渡しますよ。」
* 中国人は皆「身分証」というIDカードを持ってます。写真、名前、生年月日、出身地、IDナンバーが記載された名詞大のカードがパウチ(古い言い方)されている。
私:「ハイ。」(パスポートを見せました。)
アテンダント:「何、これ?身分証を出しなさい。」
私:「だから、これが私の身分証ですよ。」
アテンダント:「えっ、何言ってるの?何よこれっ!」
私:「パスポートなんだけど。」
アテンダント:パスポートと私の顔を見比べながら「パスポート?あんた日本人なの?」
私:「ええ、日本人です。」
アテンダント:暫く考えてから。「分かったわ、荷物持っていきなさい。」
一体、私は何人に見えたのでしょうか?私は何故か国籍不明のようです。
出張先でタクシーに乗っていて携帯に電話が掛かってきたので日本語で話していたら、タクシーのドライバーが「今の日本語か?凄いなおまえ日本語しゃべれるのか。」なんて言われたこともあります。
ところで、皆さんご心配の同行したスタッフですが、車ごと検問を通過可能な通行証を所持している取引先に迎えに来て貰い無事検問を通過しました。
2004-03-25
国籍不明なの?
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